数年に一度、「ついに謎が解けた」とニュースになるけれど、結局は解明されておらず、うやむやになってしまうものがあります。「ヴォイニッチ手稿」や、コカ・コーラの「7X」、そして亀田製菓「ハッピーターン」の粉、いわゆる<ハッピーパウダー>もそのひとつ。
甘塩っぱくてやめられない、“魔法の粉”として有名なハッピーパウダーですが、「たとえ原材料が分かっても、配合バランスが違えば再現不可能」と言う代物なんだとか。
そんなことをボーッと考えてしまったのは、近所のスーパーに、ハッピーターンの名を冠するパンが山積みになっていたから。ということで、フジパンの「メロンパン ハッピーターン味」を購入しました。
↑これは本家ハッピーターンです。
外観チェック

本家ハッピーターンにきちんと合わせたパッケージデザイン。

ターン王子こと、プリンス・ハッピー・ターン・パウダリッチ殿下の御姿。「亀田製菓(株)監修」ということで期待も高まります。

ハッピーパーンて。
表面がチーズ風味のメロンパンで、中にハッピーターン味のクリームが入っているようです。……あ、あれ?

ハッピーパウダーは使用しておりません。
だ ま さ れ た ! ハッピーパウダーを使ってないのに、よくもまあ「ハッピーターン味」と名乗れたもんだな!
……気を取り直して裏面をチェック。

ハッピーターンの商品名の由来とされるセリフを口になさる、プリンス・ハッピー・ターン・パウダリッチ殿下。1個あたり334kcalで炭水化物が50g。菓子パンって美味しいけれど、まさにデブフードですね。

原材料はこんな感じです。
レビュー

見た目はふつうのメロンパンなので、包丁で真っ二つにしてみます。
なるほど、うっすら見える白い線がハッピーターン味のクリームなんですね。
じゃ、食べてみましょう。……ほう。
パン自体は、意外とふつうのメロンパンですね。ほんのり塩味を感じますが、それ以上に甘さが強いので、チーズ風味というよりも「うっすら塩メロンパン」といった感じ。個体差かもしれませんが、表面がカリカリ・サクサクではなく、ややしっとり・ベタベタ系だったのがちょっと残念。
で、真ん中のクリームは、ザラザラとした粉の混じった甘塩っぱいもの。粉を噛みしめると、煎餅っぽい香ばしさが口の中に広がります。でもハッピーパウダーとは違う味だなー。
そもそも本家ハッピーターンが「甘みのある塩味」なのに対し、「メロンパン ハッピーターン味」は「塩味のある甘み」。似ているようで、味の方向性がまるで違います。
それはそれとして、まあ、おいしい菓子パンですね。ハッピーターンのような、クセになる味ではありませんが「家にあれば、また食べても良いかな」という感じです。
まとめ
・煎餅っぽい風味のクリームが面白い
・菓子パンとして普通においしい
・これはハッピーターン味ではない
・しっとり系メロンパンだった
価 格:124円 (税込)
満足度:★★★
総 評:個人的には、もっと塩っぱくてもいいと思いました。
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