昨年の九州ツーリング時、10年くらい使ってきたLEDランタンが壊れてしまいました。コンパクトさとシンプルな構造がお気に入りだったのですが、後継機はない様子。うーん、これは困ったな。何か買わなくちゃ(←ちょっと嬉しい)。
私のキャンプツーリングは、あくまでツーリングが主体。夜は焚き火をして寝るだけなので、ヘッデン(ヘッドライト)があれば大丈夫……なのですが、単にガジェットとしてランタンが欲しいんです。光り物だし。
明るさ&点火する楽しさで言えばガソリンランタンですが、マントルが壊れやすいしバイクで運ぶには大きい。ガスランタンもマントルが必要。ということで、めぼしいLEDランタンを探していたら「LUMENA(ルーメナー)」というLEDランタンシリーズを発見。クラウドファンディングで話題になった商品だそうですね。
「LUMENA」には「7」「2」「プラス」の3種類があるようです。
「LUMENA 7」は92×92×28mm・220g。明るさは260~1300lm。一番お手頃価格。
「LUMENA 2」は129×75×22.7mm・280g。明るさは100~1500lm。防水・防塵、耐衝撃機能搭載。
「LUMENA プラス」は146×96×28mm・440g。明るさは150~1800lm。バッテリー容量が20000mAh。
とそれぞれキャラクターが違うのですが、一番薄くて私の使い方に合っていそうな「LUMENA 2」を買いました。
外観チェック
キャンプグッズとは思えない立派な箱で到着。
LEDはLGイノテックのG3プレミアムを48個使用。<昼光色(5700K)>、<昼白色(4500K)>、<電球色(3000K)>と、3色の点灯モードがあります。
防塵・防水性能は「IP67」。つまり、防塵性能は「6等級:粉塵が内部に侵入しない」、防水性能は「7等級:規定の圧力、時間で水中に侵漬しても有害な影響を受けない」となります。
連続点灯時間は約100時間(Low)~約8時間(High)。また、10000mAhのモバイルバッテリーとしても使用可能なんですと。
一番悩んだのが本体の色選び。「黒」「灰」「茶」「迷彩緑」「迷彩黒」と5色もあるんです。「迷彩緑」「迷彩黒」は、キャンプ場での紛失リスクを高めるだけなので無いとして(個人の見解です)、残りの「黒」「灰」「茶」は、どれもボディカラーが黒で、枠やリングといったパーツの色が違うだけ。結局、アンティーク感というか少し温かみを感じさせる「茶」を選択しました。
箱を開けると、カーボン風プリントの大きな容器が出てきました。
衝撃対策を考慮したキャリングケースなんでしょうが、ちょっと分厚すぎるかなぁ。
ケースのなかには説明書と謎の箱、本体が入ってました。
説明書は日本語と英語。シンプルで分かりやすいです。
謎の箱の中には、S型カラビナと組み立て式のマグネットハンガー、Micro USBケーブルが入ってました。
キャリングケースに収まった本体を取り出してみましょう。
上下2つのLEDが、4行×6列並んだシンプルな発光面。表面はフロスト加工というか、ザラザラしているので指紋なども気になりません。
こちらは裏面。マットな質感で高級感がありますね。真ん中のロゴの部分は鉄製で磁石がくっつきます。付属のマグネットハンガーの磁力は強力で、布地を挟んで裏から固定する、といった使い方にもある程度対応できそう。
ロゴの周りを囲んだリング部分は2分割されており、このように立ち上がります。
リングの起き具合を調整すれば、様々な角度で立てかけることができます。
また、リング内側にはギザギザが刻まれており、カラビナを引っかける位置を調整すれば、ぶら下げた状態で角度をつけることができます。
上側面。右側に四角いボタンが1つあります。操作できるのはこれだけ。
右側面にはバッテリー残量を示す青いLED。その右にあるゴムカバーを外すと……
充電用のUSB入力端子と、モバイルバッテリーとして使用するときのUSB出力端子が出てきました。出力端子はちょっとひん曲がってますけど、ケーブルが刺さったのでOK。入力、出力とも最大DC5V 2.4Aです。ちなみに出力端子は、USBコネクタの向きが上下どちらでも刺さるタイプ。手元をいちいち気にしていられないキャンプ中にはありがたいですね。
開発は韓国の会社ということで、CEマーク、FCC認証、RoHS指令適合マークのほか、KCマークとやらが付いてます。なお製造は中国製。
下側面には3脚用のメスネジが。最大1500ルーメンということですから、撮影時の照明にも使えそうですね。
ちなみに写真だとタブレットPC並のサイズに見えますが、実際はXperia XZ1 Compact(129㎜×65㎜×9.3mm)と、厚み以外はほぼ同サイズです。
レビュー
操作はボタン1つで行います。
ボタン2押し:100ルーメンで点灯
ボタン3押し:500ルーメンで点灯
ボタン4押し:1000ルーメンで点灯
ボタン5押し:1500ルーメンで点灯
ボタン6押し:ライトオフ
ボタン長押し(5秒):SOSモード
では使ってみましょう。撮影用に最弱の100ルーメンにしてみます。
縦に2個並んだLEDのうち、
昼光色(5700K)だと下のLEDだけが点灯。
昼白色(4500K)で上下両方点灯。
電球色(3000K)は上のLEDだけが点灯します。
なお、最強にするとかなりのまぶしさ。照度計をもっていないので測定できませんが、1500ルーメンという数字にウソはないかも。
まとめ
・コンパクトでシンプルな操作系
・ランタンとして十分な明るさ
・防水・防塵機能
・モバイルバッテリーにもなる10000mAhの容量
・ギザギザ付きリングなどの便利なギミック
・構造・機能の割に金額が高め。
価 格:1万6,280円 (税込)
満足度:★★★★
総 評:機能と造りに不満はありませんが、適正価格は1万円以下かなあ。
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