えー、いろいろありましてVSYSTOのドライブレコーダー「P6F-進化版」が手に入りました。
自分で購入したわけではないため、今回も「番外編」ということで、正直ベースでご紹介します。
手に入れるまでの経緯
↑P6Fの最後の記事をアップしてから3カ月ほどたったある日、VSYSTOからメールが届きました。
(なぜ、私だと判ったんだ? 怖い……)と思ったけど、よく考えたら、担当者さんとやり取りしていたのと同じ画像をアップしていたからですね。で、メールの内容を要約すると
・今、ノイズへの抵抗性が高い「進化版」を開発中です。
・完成したらサンプル送るから試してみませんか?
とのこと。普通ならありがたい申し出ですが、ちょっと悩みました。なぜなら
・「新しいドラレコを買いました!」なんて、嘘くさい提灯記事を書きたくない。
・整備性が悪いVMAXを、ドラレコ搭載でまたバラすのが面倒(←一番の理由)。
ということで、
・交換しても不具合が出た場合、それを正直に記事にしても良いですか?
と、ちょっと意地悪な返事をしてみました。
「あー、こいつ面倒くさい奴だな。じゃあ、送るのやめよう」
となったら、まあ、それでいいかなーと。
すると
と、想定外のお返事。
「試すような失礼な質問をしてしまい、ほんとに申し訳ありません!」
と心の中で平謝りしつつ、商品の到着を待った次第です。
外観チェック
それから1カ月ちょっと経ち、すっかり忘れたころに届いた怪しい箱。
中に入っていたのは、本体とカメラ2個(フロント・リア)のみ。説明書などは何もなく、プチプチにくるんで無造作に突っ込まれてるところに「開発中のサンプル」感がありますね。
ドラレコ本体とカメラ形状はP6Fとほとんど変わりなく、電源などの配線はそのまま使えそう。ということで、実際に装着しながら各部を見てみましょう。
P6Fのカメラはフロントが短く、リアが長いものでした。「鏡像反転機能をリアカメラ自身に搭載しているから、そのぶんカメラが大きいのかなー」なんて考えてたんですけど、「進化版」ではリアが短く、フロントが長いものに。
「進化版」はカメラマウントの形状が変わり、分割式のガッシリしたものになりました。個人的には、以前のP6Fのマウントのほうが目立たないので好きですね。
P6Fのマウントは金属製で、カメラと一体化しています。「進化版」は振動対策でしょうか、マウントで挟み込む部分にゴムが巻いてあります。
振動対策といえば、分割式のマウントを止めるネジにも、ゴムのワッシャー(Oリング)が付いてました。仕事が丁寧ですね。なお、カメラに付いた緑の矢印は、映像の上方向を示すシールです(もちろん装着後は剥がします)。
で、例のごとくダミータンクカバー、リアカウル、右エアインテーク、ヘッドライトを外し、きれいに配線を通すために左右のサイレンサーを外してから燃料タンクごとシートレールをずらし、コネクターが通るようにフェンダーレスキットの一部を削って……とめんどくさい作業が発生したのですが、誰も興味がないでしょうから、画像はカットします。
フロントカメラをセット。マウントのベースは前回加工したものが流用できました。
リアカメラはこんな感じ。マウントが大きくなった分、存在感が出てしまいましたね。
はい、こちらが「進化版」の本体です。一見P6Fと変わりありませんが、カメラのコネクタがフロント・リアの両方ともねじ込み式の金属製になっています。なお、リアカメラは6ピン、フロントカメラは4ピンなので、配線を間違えることはないですね。
コネクタ部が赤いのは、バッテリー&GPSレシーバーにつながるケーブル。一番左下に見えるケーブルは有線リモコン用。P6Fは有線リモコンの端子を本体に直接差し込む形式でしたが、「取り回しにくい」という声でもあったんですかね? 私はリモコンのデザインが好みではなく使わないため、絶縁テープで端子をぐるぐる巻きにしておきます。
地味に驚いたのが、P6Fと違って本体が磁石につかなくなっていたところ。むー、便利だったのに。エーモンの配線マウントを使って付けたマグネットが無駄になったな。
レビュー
装着を終えるころには、すっかり夜。ということでちょろっと走って動画をチェックしました。……はい、スタート直後からちゃんと動画が3分ループになってます。なんてこった、本当に振動が原因だったのか。
「きちんと普通に動作する」ということが、こんなに嬉しいなんて。虎舞竜の「ロード」を口ずさみそうになるのを意志の力で抑えつつ、動画を見ているうち「あれ?」となりました。
ほら、右(リアカメラ画像)のほうが明るくありません?
ということでVSYSTOの担当者さんにメールで聞くと
なんですと。へー。どうせならフロントもこれくらい明るく撮れればいいのに(なお、フロントカメラはちゃんと信号機対策で27.5fpsです)。
あと、設定をいじってて気づいたんですが、新しく「MIC感度」という項目が増えてました。
P6Fはマイクが本体についているため、VMAXのサイドカバーに入れていると、エンジンをかけたとたん「ガバゴバザバゴバ…」という音の割れまくった爆音しか聞こえなかったんです。
「進化版」には<高><標準><低>という3つの設定があったので、試しに「低」にしてみたところ、動画のエンジン音が普通(見ていて苦痛ではないもの)になりました。
一方、残念なのが(VSYSTOのせいではないのですが)「GV Player」という汎用動画確認アプリ(PC用)の使い勝手。「フロント/リア」動画を見ているのに、次のデータに移行すると必ず「リア/リア」動画になるので、毎回イラつきます。
まあ、動画記録用のレコーダーではなく、事故があったとき用に買ったものなので、アプリはおまけみたいなもんですけどね。
※2020/8/26追記
GV Playerで画像フォルダを指定する際、フロント用のフォルダ(DCIM\F)を指定すれば
フロント+リアのまま次のファイルに切り替わることを教えていただきました。
けんぼーさん、ありがとうございます。
まとめ
・きちんと動作する(当たり前)
・夜でもきれいに写る「超暗視機能」のリアカメラ
・マイクの感度が調節できるようになった
・カメラマウントが大きくなった
・おもちゃっぽいデザインのリモコン
・「GV Player」の使い勝手
価 格:0円/1万6,799円 (税込)
満足度:★★★★☆
総 評:本体のコンパクトさ、レンズの広角具合、お手頃価格など、個人的にはバイク用ドラレコとして現状ベストだと思います……って、下のリンクで気づいたけれど、256GBのSDカードに対応してるの!? 3~4日分の映像が撮れますね。
コメント
だいぶ参考にさせていただきました。GV Playerで画像フォルダを指定する時、フロント用のフォルダ(DCIMでなくDCIM\F)を指定すればフロント+リアのままで次のファイルに切り替わりませんか?
!!!
今、試してみました。本当だ、DCIM\Fの指定できちんと見れますね。
ありがとうございます!