AZのリチウムバッテリーに載せ替えてから半年ちょっと。
基本的に不満はありません……が、聞いていた通りリチウムバッテリーは、
気温が低いときの立ち上がりが悪いですね。
そこで冬の朝イチは、キーをオンにしてハザードをつけ、数分放置するという
いわゆる「バッテリーを起こす」作業をしてからエンジンを掛けてました。
まあこんなニュースもありますし、バッテリーはまだまだ進化しそうですね。
それはさておき。
ホンダのバイク(の一部)が標準搭載しているという、エリーパワーのリチウムバッテリー。今年のモーターサイクルショーで同社のブースに立ち寄ると、ついにそのHYバッテリーを一般販売するということで、モニターを募集していました。
ちなみにHYバッテリーの特長は
・銃で撃っても燃えない
・-10度でもエンジンが掛かる
・純国産品
ということ(実は昨年もしっかり話を聞いて、クジ引きで社長の本をもらってます)。
「去年、AZのリチウムバッテリーに交換したけど、冬は『起こす』必要があるんですよねー」
などとお話ししながらモニター応募用紙に記入したら、後日、当選通知がきました。
……これまでの人生で、一番高い当選品かもしれん。
ということで、もらい物ですからブログの趣旨から外れますが、
今後、購入を考えている方のためにご紹介します。
外見チェック&取り付け(できず)
VMAXの純正バッテリー(YTZ14S)に対応するのは、HY110のようです。
今回はモニターだからでしょうか、スポンジ製のスペーサーが4枚付いてきました。
中身をチェック。小さい! ……でもAZバッテリーよりも少し重たいです。
もちろん、鉛バッテリーよりははるかに軽いんですけどね。
計ってみると1.3kgありました(ちなみにAZはジャスト1kg)。
取り付け可能なオートバイ
●エンジンの種類が「3気筒以上」のオートバイであること。
「単気筒」「2気筒」のオートバイには使用できません。
さて、交換です。例の如くネジを大量に外して、ようやくバッテリーが見えてきましたよ。
AZのバッテリー残量チェックボタンをポチッとな。
3つLEDがついたので、75%~100%充電されているようです。
ゲタを履かせたAZバッテリーと比較。高さは同じですが
幅と奥行きは、はるかに小さいです。
バッテリーケースに入れてみました。おお、こんなに余裕が。
……うーん、ちょっと困ったぞ。
VMAXはバッテリーの上に、ECUのステーを兼ねたこんなカバーをセットする必要があります。HY110は小さすぎて、切り欠きの部分に端子が来そうもありません。
……って、あれ? それ以前にバッテリーの極性(+-)が左右逆だわ!
あー、サイトにも書いてありますね。
さて困った。ケーブル届かないぞ。
じゃあ……、と前後逆にしてもケーブルが届かない。
じゃあ……とバッテリーを横にしたらケースに入らない。
10分ほどあれこれ悩み、「なすすべナッシング」という結論に。
そこで、荷掛フックのときに世話になった「プライベート町工場」のようなガレージをもつ友人に助けを求めます。
「次の休日、来なー」と言ってくれたので、せっせと外装を元に戻します。
き、今日の所はこのくらいにしといたるわ!
取り付け(できた)&レビュー
でもって日曜日。
友人の家に到着し、バイクとバッテリーを見せると、しばらく眺めたあと、
何か思いついたようにガレージの奥へ行き、ゴソゴソと工作を始めました。
うん。素人(私)に手伝えることはなさそうだ。
そこでこの時間を使って、ETC本体をサイドカバー内からテールカウル内へと移設することにします。ETCカードはいつも刺しっぱなしだし、カード交換なんて数年に一度。
そんなレアイベントのために、サイドカバー内の貴重なスペースを埋めとくのはもったいないのです。
やがて「どうよ?」と声をかけられ振り向くと、友人の手には銅板で端子を延長したHY110が握られていました。
「余ってた銅板で作った間に合わせ品」とのことですが、
「断面積が15平方ミリだから、AWG6と5の間ぐらいだし、許容電流が云々」と、
なにやらきちんと計算した上で作ってくれたようです(←サッパリ理解できていない)。
+端子の周囲を絶縁テープでガッチリ覆い、スペーサーで位置を調節。
仮組みしてセルを回すと、キュルルル…ドンッ! と一発始動。
……とはいえ、AZバッテリーも交換して半年ちょっと。
まだ弱っていませんし、最近は気温が高いため始動性も良く、
体感できるほどの違いはありません。
ええ、なんと参考にならないモニター意見なんでしょう。すみません。
(エリーパワーの人も、きっと苦々しく思うはず)
ゴムカバーを装着。
さらにECUステー兼バッテリーカバーを装着。ちゃんと切り欠き部分に端子が来ました。
この銅製の端子延長プレート、量産したら欲しい人いるんじゃなかろか?
まとめ
・圧壊試験でも火を噴かないという安全性
・鉛バッテリーと比べ、ほとんど放電しない(らしい)
・-10℃でもスムーズにエンジンが始動する(らしい)
・コンパクト&軽量
・安心のMade in Japan & 3年保証
・高価(もらいものですが)
価 格:0円/定価4万8,016円(税込)
満足度:★★★★
総 評:物はしっかりしているので、上記の「良いところ」のために、鉛バッテリーの3倍近い金額を払える人なら、必ず満足できると思います。
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