【番外】Eliiy Power「HY110」もらった。

Eliiy Power「HY110」の外観。 バイク

Eliiy Power「HY110」の外観。

AZのリチウムバッテリーに載せ替えてから半年ちょっと。


基本的に不満はありません……が、聞いていた通りリチウムバッテリーは、
気温が低いときの立ち上がりが悪いですね。

そこで冬の朝イチは、キーをオンにしてハザードをつけ、数分放置するという
いわゆる「バッテリーを起こす」作業をしてからエンジンを掛けてました。

まあこんなニュースもありますし、バッテリーはまだまだ進化しそうですね。

それはさておき。
ホンダのバイク(の一部)が標準搭載しているという、エリーパワーのリチウムバッテリー。今年のモーターサイクルショーで同社のブースに立ち寄ると、ついにそのHYバッテリーを一般販売するということで、モニターを募集していました。

ちなみにHYバッテリーの特長は

・ホンダが認めた信頼性
・銃で撃っても燃えない
・-10度でもエンジンが掛かる
・純国産品

ということ(実は昨年もしっかり話を聞いて、クジ引きで社長の本をもらってます)。

「去年、AZのリチウムバッテリーに交換したけど、冬は『起こす』必要があるんですよねー」
などとお話ししながらモニター応募用紙に記入したら、後日、当選通知がきました。

……これまでの人生で、一番高い当選品かもしれん。

ということで、もらい物ですからブログの趣旨から外れますが、
今後、購入を考えている方のためにご紹介します。

外見チェック&取り付け(できず)

YTZ14Sに対応するのは、Eliiy Power「HY110」。

VMAXの純正バッテリー(YTZ14S)に対応するのは、HY110のようです。

Eliiy Power「HY110」と4枚のスペーサー。

今回はモニターだからでしょうか、スポンジ製のスペーサーが4枚付いてきました。

Eliiy Power「HY110」の中身。

中身をチェック。小さい! ……でもAZバッテリーよりも少し重たいです。
もちろん、鉛バッテリーよりははるかに軽いんですけどね。

Eliiy Power「HY110」は1.3kg。

計ってみると1.3kgありました(ちなみにAZはジャスト1kg)。

Eliiy Power「HY110」の説明書。

取り付け可能なオートバイ
●エンジンの種類が「3気筒以上」のオートバイであること。
「単気筒」「2気筒」のオートバイには使用できません。

し、CRFとアフリカツイン……。

VMAXのバッテリーへアクセス。

さて、交換です。例の如くネジを大量に外して、ようやくバッテリーが見えてきましたよ。

AZ「ITZ14S-FP」のバッテリーチェックボタン。

AZのバッテリー残量チェックボタンをポチッとな。
3つLEDがついたので、75%~100%充電されているようです。

AZ[ITZ14S-FP」とEliiy Power「HY110」その1。

ゲタを履かせたAZバッテリーと比較。高さは同じですがAZ[ITZ14S-FP」とEliiy Power「HY110」その2。

幅と奥行きは、はるかに小さいです。

Eliiy Power「HY110」はかなり小さいけど、極性が逆。

バッテリーケースに入れてみました。おお、こんなに余裕が。
……うーん、ちょっと困ったぞ。

VMAXのECUステー兼バッテリーカバー。

VMAXはバッテリーの上に、ECUのステーを兼ねたこんなカバーをセットする必要があります。HY110は小さすぎて、切り欠きの部分に端子が来そうもありません。

……って、あれ? それ以前にバッテリーの極性(+-)が左右逆だわ!

あー、サイトにも書いてありますね。
さて困った。ケーブル届かないぞ。

Eliiy Power「HY110」を前後逆に入れてもケーブルが届かない。

じゃあ……、と前後逆にしてもケーブルが届かない。

Eliiy Power「HY110」を横にするとケースに入らない。

じゃあ……とバッテリーを横にしたらケースに入らない。

10分ほどあれこれ悩み、「なすすべナッシング」という結論に。

そこで、荷掛フックのときに世話になった「プライベート町工場」のようなガレージをもつ友人に助けを求めます。


「次の休日、来なー」と言ってくれたので、せっせと外装を元に戻します。
き、今日の所はこのくらいにしといたるわ!

取り付け(できた)&レビュー

でもって日曜日。

友人の家に到着し、バイクとバッテリーを見せると、しばらく眺めたあと、
何か思いついたようにガレージの奥へ行き、ゴソゴソと工作を始めました。

うん。素人(私)に手伝えることはなさそうだ。

ETCをテールカウル内に移設。

そこでこの時間を使って、ETC本体をサイドカバー内からテールカウル内へと移設することにします。ETCカードはいつも刺しっぱなしだし、カード交換なんて数年に一度。
そんなレアイベントのために、サイドカバー内の貴重なスペースを埋めとくのはもったいないのです。

Eliiy Power「HY110」に銅板を付けたところ。

やがて「どうよ?」と声をかけられ振り向くと、友人の手には銅板で端子を延長したHY110が握られていました。

Eliiy Power「HY110」+銅板を横から見たところ。

「余ってた銅板で作った間に合わせ品」とのことですが、
「断面積が15平方ミリだから、AWG6と5の間ぐらいだし、許容電流が云々」と、
なにやらきちんと計算した上で作ってくれたようです(←サッパリ理解できていない)。

※後日、エリーパワーに確認したところ「プレートそのものの抵抗値は、計算上は問題ないと思います」とのお言葉をいただきました。

Eliiy Power「HY110」+銅板をセット。

+端子の周囲を絶縁テープでガッチリ覆い、スペーサーで位置を調節。
仮組みしてセルを回すと、キュルルル…ドンッ! と一発始動。

……とはいえ、AZバッテリーも交換して半年ちょっと。
まだ弱っていませんし、最近は気温が高いため始動性も良く、
体感できるほどの違いはありません。

ええ、なんと参考にならないモニター意見なんでしょう。すみません。
(エリーパワーの人も、きっと苦々しく思うはず)

Eliiy Power「HY110」+銅板にゴムカバーをセット。

ゴムカバーを装着。

Eliiy Power「HY110」+銅板にバッテリーカバーをセット。

さらにECUステー兼バッテリーカバーを装着。ちゃんと切り欠き部分に端子が来ました。
この銅製の端子延長プレート、量産したら欲しい人いるんじゃなかろか?

まとめ

○良いところ
・ホンダが純正採用という信頼性
・圧壊試験でも火を噴かないという安全性
・鉛バッテリーと比べ、ほとんど放電しない(らしい)
・-10℃でもスムーズにエンジンが始動する(らしい)
・コンパクト&軽量
・安心のMade in Japan & 3年保証

 

△残念なところ
・VMAXに載せるには工夫が必要
・高価(もらいものですが)

 

価 格:0円/定価4万8,016円(税込)
満足度:★★★★ 
総 評:
物はしっかりしているので、上記の「良いところ」のために、鉛バッテリーの3倍近い金額を払える人なら、必ず満足できると思います。

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